2015年3月6日金曜日

井の頭自然文化園のヤマセミの餌捕り

めずらしくヤマセミがアクティブに動いていたので,忘れないようにメモ。


井の頭自然文化園の水生物館に入ると,ピッという鳴き声が遠くから聞こえた。数秒おきにピッ,ピッ,ピッと繰り返し聞こえてくる。

大水槽のところへ行ってみると,低木にヤマセミが止まっていた。めずらしい。いつもだったら,定位置である蛍光灯の上に止まっていて,ほぼ動かない。

低木に止まりながら,繰り返しピッ,ピッと鳴き続けている。鳴き方はカワセミに似ているが,声量は大きい。周囲をくるくると見回している。

しばらく鳴き続けると,おもむろにエサが入っているトレイに移動した。トレイには水が張ってあり,金魚が泳いでいる。この金魚がヤマセミのエサだ。

ヤマセミはくちばしを何度も水に突っ込んだ。金魚を捕るつもりがあるのか,それともただの気まぐれか。その仕草からは本気で捕まえるつもりがなく,くちばしを洗っているようにも見えた。

5度ほど突っ込む仕草を繰り返すと,そのくちばしには金魚が咥えられていた。

すぐにヤマセミは,蛍光灯の上へ移動する。1度だけ首を振り,金魚を叩きて弱らせると,器用に回転させて,ひとくちで飲み込んだ。

体勢を整えて,下の様子を伺っている。また,金魚を捕まえに行くのだろうか?

すると,大水槽の水に飛び込んだ。バシャっとひと浴びすると,また蛍光灯の上へ戻る。肛門をやたらヒクヒクさせているので,糞を飛ばすのかと期待して待ったが,結局なにも起きなかった。

鳴く間隔が,とても長くなった。腹が満たされて一息ついた雰囲気が,なんとなく伝わってきた。もう今日は動くことはないだろう。

幼稚園児たちが入ってきた。静けさに包まれていた館内は,急に明るく騒がしくなった。

また,井の頭公園で初めて野生のオシドリ雄を見かけた。