2014年1月9日木曜日

カメラのレンズはカタログで性能を比較するだけでは分からないことが多い

僕は望遠レンズでテレマクロを撮るのが好きです。なので,望遠レンズを選ぶときは,最短撮影距離をかなり気にしていました。

タムロンSP70−200mmF2.8Macro(A001)を買ったのも,最短撮影距離が1mぐらいだったから。他の同クラスレンズは1.2m〜1.5m前後。

カタログを見るだけで性能は比較できるのですが,実際にどこまで被写体を大きく写せるのかは,なんとなく分かるような,いまいち分からないような・・・。でもカタログを見比べて,いろいろと想像するのは楽しいですよねっ!

ところで,興味深い記事がデジカメWatchに載っていました。


望遠端が300mmでF5.6のレンズを比較しています。いわゆる「望遠ズーム」が2本。
それに対して「高倍率ズーム(便利ズーム)」が2本。計4本の比較。



一番興味深かったのは,後半の方の比較結果。


・望遠端で,レンズごとの最短撮影距離から撮影した場合
・望遠端で,すべてのレンズで2mから撮影した場合

前者の比較では,最短撮影距離が短い「高倍率ズーム」の方が被写体を大きく写せています。

これは当然の結果ではありますが,最短撮影距離に約3倍も差があるのに,実際の写真ではそこまで大きな差がありません。おおむね1.5倍ぐらいの違いかな。

この結果は「最短撮影距離をカタログで比較しただけでは,実際にどこまで大きく写せるかがよく分からない」と言えます。

そして,後者の比較では結果が逆転。

望遠ズーム2本の方が,高倍率ズームよりも被写体を大きく写しています。同じ300mmなのに,結果が違うなんて不思議。

つまりこの結果も「焦点距離をカタログで比較しただけでは,実際にどこまで大きく写せるかがよく分からない」と言えます。

さらに不思議なことに,望遠ズーム2本は,片方がIF方式で,もう非IF方式なのですが,結果がほぼ同じ。

つまりこの結果も「ピント合わせ方式をカタログで比較しただけでは,実際にどこまで大きく写せるかがよく分からない」と言えます。

以下,引用。
安易に「300mmでも0.5m近くまで寄れて、こりゃ最強!」と、喜んではいけないのだ(笑)。
なるほどねー。やっぱり,実際にレンズを使ってみないと,分からないことが多いんですね。

今回はかなりタメになった!