王昭君
調布市にある神代植物公園の東側には,椿園があります。そこで,すごく美しい椿と出逢いました。
王昭君(おうしょうくん)という品種です。言葉で表しがたい美しさですが,写真なら伝えられます。
どことなく乙女椿に似ていますが,花びらの数は乙女椿ほど多くありません。また,この王昭君には小さなしべがありました。
とろけるような淡い桃色のグラデーションが,たまらなく柔らかで優しげです。
王昭君とは,中国四代美女のひとりとのこと。逸話を調べてみると,どうやら悲劇の美女らしいですね。歴史的美女の名が与えられるのも納得の美しさです。
ググってみると,どうやら兵庫県宝塚市の金岡長三郎という人が,1966年に酒中花の枝変わりを固定したものだとか。40年以上前に生まれた品種なんですね。
この美人さんは,どんな男がジロジロと見つめていても嫌な顔をしませんから,来年も必ずまた会いに行こうと思いました。
神代植物公園の椿園,東側にあるトイレのすぐ近くに植えてあります。