2014年3月16日日曜日

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 レビューPart2 開放絞りのボケとキレの作例

OM-D E-M10, M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8, 1/2000, F1.8, ISO200

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 レビュー Part2


今回は,F1.8の開放絞りクローズアップしたときの作例です。ボケ味とキレ味を見てみたくて撮りました。なお,前回のレビューはこちら

5cmぐらいのミノムシくんを撮りました。ぐっと近づけば,かなりボケますね。ピント面以外は,被写体自身の体もボケてます。ボケ味は,穏やかでクセが無い感じ。小枝は二線ボケになりやすいのですが,うるさくならず,いい感じでボケてくれています。


OM-D E-M10, M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8, 1/125, F1.8, ISO800
山かけ蕎麦を相手に「ランチ写真」の練習。最短撮影距離から少し離れたら,絞り開放でもボケボケになりすぎずに,ほどよいボケ具合にとどまってくれています。また,海苔(ピント面)の切れ味が良いですね。刻み海苔だけに(笑)

OM-D E-M10, M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8, 1/1600, F1.8, ISO200
ボケのなだらかさを確認するため,この構図で撮ってみました。ジワッとボケて,被写体がちゃんと浮き立っています。クセがなく,ストリートスナップで使いやすそうなボケ方です。

OM-D E-M10, M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8, 1/1250, F1.8, ISO200
 10cmぐらいの花を,最短撮影距離付近で撮りました。背景が近いので,後ボケがちょっとゴワついちゃってますね。なんだかんだいっても焦点距離は25mmですから,近づくとパースがつきやすく,背景の整理も手こずります。

OM-D E-M10, M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8, 1/160, F1.8, ISO200
あれこれと構図を模索して,ようやく前ボケを得ることができました。被写体をそれなりの大きさで撮ろうとすると,かなり近寄ることになります。そうなると,簡単には前ボケは入ってくれません。こうした点でも,花撮りには使いにくいレンズかなと思います。M.ZD 60mm F2.8 Macroが欲しくなってきた・・・。

OM-D E-M10, M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8, 1/200, F1.8, ISO200
あともう一枚,花の写真を。背景が離れていれば,大きくボケます。周辺域でも玉ボケはレモン型(ラグビーボール)にならずに,ちゃんと丸くなってます。

そして,上側の花びらですが,凄い切れ味で,背景とスパッと分離されています。E-M10側での画像処理の恩恵もあるのでしょうが,開放でこのキレです。

OM-D E-M10, M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8, 1/80, F1.8, ISO400
薄暗い店内。シャッタースピードを稼ぐために絞り開放にすることがありますが,被写体がボケすぎないのは,むしろ助かります。また,最短撮影距離が短く,席から立たずに撮れます。AFがほぼ無音なので,周囲に迷惑をかけません。テーブルフォトと相性が良いレンズです。


開放でも,すっきりとしたボケ味,抜群のキレ味。


ビールのCMではないですが「すっきりとしたボケと,抜群のキレ」と云ったところでしょうか。開放でも甘さは無く,シャープで,すみずみまでクリーンな写りです。ボケはそれほど大きくありませんが,しっかり寄ればしっかりボケます。

そして,軽さ,小ささ,速さ,静かさなど,総合的な使い勝手もすこぶる良い。価格もお安め。かなり気に入ってます。