2014年3月21日金曜日

「魂の鉄道写真」を観ると胸がキュンキュンする


本屋で,ふと手にとってみた写真集を買いました。交通新聞社の「魂の鉄道写真」です。すげーいいわ,この写真集。寝る前に眺めていると最高。

これまで,とくに鉄道写真が好きだったわけじゃないけど,それでも胸がキュンキュンします。おじさんのちっちゃなハートが,ほのかに震えてしまいます。

どれも素晴らしい写真ばかりですが,その中でも,目が釘付けになってしまった写真3枚について書きたいと思います。実際の写真は,ぜひ書籍を手にとってご覧ください。

唸らされた一枚

猪井貴志氏の5枚目。釜石線。

この本の写真はどれも,それが鉄道写真であることが伝わってくるのですが,この一枚だけは鉄道写真とは気づかない。もし,この写真をただ一枚だけ渡されたとしたら,風景写真にしか見えません。それだけ,風景が持つ力が強いのです。

けれども,鉄道写真の一枚として鑑賞すると,なぜか深く唸らされます。また,唸らせられた理由が,言葉なんかでうまく説明できないから,ますます深い。もっとも長く眺め続けた写真です。

神々しい一枚

長根広和氏の3枚目。函館本線。
素晴らしい写真です。その言葉以外で,この写真の凄さを表せません。

息を飲んだ一枚

助川康史氏の九州新幹線。
ダイナミックな動感と,日没後の切ない情感を,極めて一瞬のタイミングに封じ込めています。具体的にどうやって撮ったのか,不思議でなりません。


この写真集の魅力は他にもまだまだありますが,とりあえず今日はこのへんで。