2014年4月5日土曜日

LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 のファーストインプレッション

OM-D E-M10, LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0, 1/30, F22, ISO200


LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH. 

ファーストインプレッション


知人が,あの超広角ズーム LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.(H-F007014) を厚意で貸してくれました!

ちょうど桜の季節。超広角を活かして,桜と電車を全部収めるように撮ってみました。その感想です。なぜ電車かというと「魂の鉄道写真」の影響です(笑)


とにかくビックリしたのは,やはり画角! 

これはスゴイ! 視界より外にあるものが,画角内にぎゅっと詰めこまれます。圧倒的な超広角に,最初はただただ戸惑うばかり。これは,撮影者の腕が試されますねー。

とはいえ,使いづらいこともないのです。なぜかというと,テレ端14mm(換算28mm)までズームできるから。換算28mmというと,標準的なキットズームの広角端。ですから,通常はテレ端14mm(もしくは12mm)で撮っていて,超広角を使ってみたくなったときだけワイ側へズームアウトする。そんな撮影スタイルだと,このレンズに翻弄されることがだいぶ減りました。

また,インナーズームで全長が変わりませんから,テレ側にズームさせたままでも邪魔になりません。


超広角がスゴくて,使いづらくもない。そんな良レンズにも,気になる点があります。

それは,このレンズにはフィルターが使えないこと。前玉が魚眼レンズのように張り出しているため,どんなフィルターでも付けられないのです。

いちばん上の作例では,電車の動感を出すために,シャッタースピードを1/30まで下げる必要があり,F22まで絞っています。その結果,回折現象で甘くなっています。もし,このレンズにNDフィルターが使えれば,絞りはF8程度で撮れたはずです。

なお,逆光だと回折現象がかなり目立ちますが,順光ならそんなに目立ちません。下は順光での写真。

OM-D E-M10, LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0, 1/30, F20, ISO100

こちらの作例でも,動感が出るまでシャッタースピードを遅くするには,F20まで絞る必要がありました。NDフィルターが使えないからです。また,日差しがかなり強かったので,拡張ISO100に設定してます。

順光なので回折現象はあまり気になりませんが,そのかわり被写界深度の深さが気になります。

F20なので電車の後方までクッキリと(止まっているように)写ってしまい,動感を表現しきれませんでした。また,前後の奥行き感がチグハグに感じてしまいます。この場合,奥側はボケて欲しかったところ。

(最近になってようやく)フィルターワークの重要性を実感しはじめた僕にとって,フィルターが使えないのは,とてもタイムリーでホットな話題。せっかく良いレンズなのに,細かい表現までとことん追い込めない。そんな第一印象を受けました。

まだ1日しか使ってないので,しばらく使ってみてから,また感想を書こうと思います。

【関連】LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 はピーキー過ぎてワシにゃ無理だったよ